HERO〜マッチョ〜



小さな村の小さな学校

全校生徒はたったの200ちょっと

荒れ果てた村唯一の中学校

村立山仲中学校

最上学年生「郷田 参革欽(ごうだ さんかくきん)」

彼は力でこの学校の全てを手にしていた

数少ない教師も非力なもので注意などしなかった

できなかった

そんな学校にまた1人の犠牲者が現れた

光り輝く緑色の目を持つ少年

救世主が舞い降りた





3年A組

珍しいもので今日は教師がいつもより早く教室に入ってきた

「みんな席付け〜」

教室が静まり返る

教師の顔は嬉しそうにも悲しそうにも見えた

「え〜転校した細観と打って変わって今日は転入生を紹介する。外人だぞ」

教室が再び沸いた

一人の生徒が言う

「先生、女子ですか!」

「残念ながら女子ではない」

「じゃ、なんですか?」

「男子に決まってるだろう」

そしてまた一人

「先生!名前は?」

「私は吉田 茂だ」

「いや、転入生の方」

「DKマーチョ君だ」

「オォォォォォ」

根拠もなく生徒達は歓声を上げる

「じゃああだ名はマッチョだな」

そしてまた・・・

「オォォォォォ」

誰から始まったのか、手拍子さえ出てきた

「マッチョ、マッチョ、マッチョ、マッチョ、マッチョ・・・」

「それじゃあマーチョ君入ってきなさい」

「失礼しまス」

・・・ガラガラガラ・・・

「皆サン初めマシテ、DKマーチョでス」

「・・・あ・・・ぁ」

一瞬空気が重くなった

(マッチョじゃねぇぇぇぇぇ!!!!!)

期待していた外見とは遠く離れていた

彼はただのメガネをかけた細身の少年だったのだ

「あと、特技ハ目を光らせることです。ホラ」

(あ〜イタタタタタ・・・このキャラ痛いわ)

「いヤぁ、ウレしいです。こんナニ早くアダ名がつくナンテ」

「い、いや・・・今のは」

「それ以上何も言うな隆志!」

「そうよ。ごめんねマーチョ君」

「マーチョなんテ、堅苦シい。マッチョでいいですヨ」

「あぁ・・・そうだな。マ、マッチョ」

「そうね。マ、マッチョ」

(みんな、ナイス団結力だ!先生は、嬉しいぞ!)

「じゃあHRはこの辺で終わりにしよう。早く学校に慣れるんだぞ。マ、マッチョ」

「ハイ、頑張りまス」

・・・空気は重かった





時間は過ぎていった

そして昼過ぎの休み時間

事件は起きた



「やァ少年A」

「マッチョ大変だ!BクラスのBOSSが君に会いたいって」

「BOSS・・・?」

「郷田のことだよ。今から屋上に来いって」

「ゴウダ?・・・タケシ?」

「いや・・・違う」

「誰でもいいサ、会ってくるよ」

「気をつけろよ」

「わかっタ」

(・・・見に行ってみるか?)

(あぁ、そうだな)

(面白そ〜いこいこ)

マーチョは軽快な足で屋上へと向かう

「どんな人何だろウ?マサカ転校早々告白デスか!」

ドアノブに手をかけ、開いた

「ターノシーミネー」

目線が対峙する人へと移る

「・・・・・」

「お前がマッチョか」

「ム、ム、ムーキムーーキネェェェェェ!!!!!」

「お前こそマッチョとか言いながら、ガリガリじゃねえか!」

「人間中身でス」

「理屈こねてんじゃねぇ!」

「転校してきて俺にアイサツなしかよ!」

「初めまシテこんにちハ」

「チッ、やっぱり外人だよなぁ!」

ドガッ!

マッチョは頭突きを喰らった

「ッッッッッ!!!!!」

「これがサツの入れ方だろうがぁ!」



「ォィ、どうだ?」

「ぁぁ、なんかヤバイぞ」

ドアの裏からクラスメイトが見つめていた

「どうしよう・・・マッチョ君が」

「・・・頑張れマッチョ」

「・・・ッてあんたもかよ!先生」

「バカ!気づかれるだろう」

(・・・こいつ本当に教師かよ)



「・・・あなたBADな人ネ!」

「だったらどうするよォ」

「ブットバします!」

「っははははは・・・やってみろよ!」

「ぅオりゃ!」

・・・バコ

「ぜぇ〜んぜんいたくありまちぇんよ」



―――ブチッ―――



マーチョの中で何かが切れた

「Kill!」

マーチョの目が輝きだす

(あ〜イタタタタタ・・・あのコまたやっちゃったよ)

「ウッ!眩しい」



・・・・・



「・・・どうだ!」

「そんだけかよ!」

「・・・痛くないノですカ?」

「光っただけじゃねぇか」

「・・・なんだよチクショウ!」

・・・ゲシッ

投げやりにマーチョは蹴りを喰らわせた

「―――痛ゥ!」

「・・・!?」

郷田は気絶し、倒れこんだ

「ワァァァァァ!!!!!」

「!」

それとほぼ同時にドアの向こうから歓声を上げながらクラスメイトが走ってきた

「マッチョ!」

「すげぇよ!マッチョ!」

「みんナ・・・」

「たった一撃であのBOSSを倒しちゃうんだもん」

「さすがマッチョ!」

「マッチョ、先生も、嬉しいぞ!」

(・・・お前は教師なんだから叱れよ)

「・・・でも、やっぱり弁慶ってきくんだねぇ」

「蹴ってみるもんでスネ。ココって」

「でも、細身なのによくそんな力でたな。ちょっと足みしてみろよ」

「いやぁ、ハズかしいナぁ」

もったいぶらせながらもマーチョは足を差し出す



「・・・・・」



「・・・・・スパイクついてる」



「・・・・・スパイクのついた上履きで弁慶を・・・」





やっぱり空気は重かった


HERO
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Amazing grace,
how sweet the sound

I once was lost,
but now am found

Was blind,
but now I see.

























































































































































































































































































































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